上肢（腕）・手・肘の
痛み

主な腕・手・肘の疾患

変形性肘関節症

治療

肘関節を安静にしたり、抗炎症剤を処方したりして痛みの緩和をはかります。
また肘関節まわりを中心にリハビリ・ストレッチを行い、必要に応じて装具を使用します。

保存療法では効果が得られない場合、手術を検討します。

肘内障

肘が亜脱臼を起こしている状態で、急に手を引っ張られたりした時に起こりやすいです。
基本的に徒手整復で治療しますが、再発しやすいので注意が必要です。

治療

治療は基本的に徒手整復が行われ、短時間で終えられるケースがほとんどです。
ただし、治療後しばらくは再発しやすいので、安静にするようにしましょう。

徒手整復で改善しない場合には、骨折などの可能性を考えてレントゲン検査を実施します。

上腕骨外側上顆炎（テニス肘）

はっきりとした原因はわかっていませんが、加齢やスポーツなどによる肘の使い過ぎで起こると考えられていて、手首を反らしたり、ひねったりすると痛みが生じます。
スポーツをされる方によく起こるスポーツ外傷・障害の一種です。

治療

軽症であれば自然治癒することも多いのですが、重症化すると痛みが長引く傾向にあります。
湿布やサポーターを使って痛みを緩和させるほか、患部にステロイド注射を打って痛みを抑えることもあります。

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腱鞘炎

何らかの原因により、腱が通る管である腱鞘で炎症が起こった状態です。
伸筋腱（親指を伸ばす腱）が狭窄されて起きるケース（ドゥケルバン氏腱鞘炎）や、屈筋腱（指を曲げる腱）で炎症が起こるケース（ばね指）などがあります。

スポーツでよく手を使う方に多くみられるのが特徴で、近年ではスマートフォンの長期使用により起こるケースも増改傾向にあります。

治療

発症の原因となる動作（運動やスマートフォンの使用など）をできるだけ避けて、安静にして症状の改善をはかります。
そのうえで投薬や湿布、注射などの保存療法を行い、効果がみられない場合や再発を繰り返すようであれば手術が検討されます。