下肢（足・脚）の痛み

下肢の主な疾患

肉離れ

治療

レントゲン検査などを行って肉離れと診断された場合、まずは安静と固定で損傷を受けた筋肉の治癒をはかります。
そのうえで適切なリハビリを行って、筋力の低下を防いで早期回復を目指します。

アキレス腱断裂

ダッシュや急な方向転換などの動作でアキレス腱が切れてしまった状態です。
野球やサッカーなどの競技で起こることが多く、受傷時に足を後ろから蹴られたような感じがします。

治療

ギプスや装具などを用いた保存療法で治癒をはかりますが、断裂したアキレス腱を縫合する手術が必要になる場合もあります。
手術後はふくらはぎの筋力が低下してしまっているため、リハビリにより筋力を鍛えたり、足関節の可動域の訓練などを行います。

偏平足

長時間立っていたり、たくさん歩くと土踏まずやふくらはぎ、太ももが痛んだり疲れたりする場合、偏平足の可能性があります。
偏平足とは土踏まずのアーチが落ち込んだ状態を言い、後脛骨筋腱の働きが低下することでアーチが落ち込んで扁平足になります。

幼児期に起こるものと、成人以降に起こるものに分けられ、それぞれで原因・症状が異なります。

治療

幼児期の偏平足は通常、自然治癒することが多いのですが、成人の場合は痛みや腫れなどの症状があるため、鎮痛剤の処方や湿布などの保存療法を行います。
また土踏まずのアーチを補助するために装具を使用することもあります。

さらに土踏まずのアーチを鍛えるためのリハビリなどを行います。

外反母趾

足の親指の付け根が内側に曲がった状態を言い、遺伝的に起こることもありますが、ハイヒールや足先の細い靴を履くことで過度な力が加わって起こることもあります。
また加齢により筋力低下も原因となります。

治療

痛みがある場合には鎮痛剤や湿布などの保存療法を行い、歩行障害がある場合には手術による根本治療が検討されます。
一般的に手術では、変形した親指の付け根の関節を切除し矯正することで症状の改善をはかります。